指・手・手首の痛みを引き起こす主な疾患
へバーデン結節
へバーデン結節は、指の第一関節(爪に近い関節)が変形する病気で、主に中高年の女性に多くみられます。指の痛みや腫れ、こわばりが生じ、進行すると関節が曲がったままになることがあります。診断は診察とレントゲンで関節の変形や骨の変化を確認します。治療は痛み止めやテーピング、装具、生活動作の工夫が中心で、痛みが強い場合は注射を行うこともあります。変形は残ることがありますが、痛みは徐々に落ち着くことが多いです。
手根管症候群
手根管症候群は、手首の中を通る神経(正中神経)が圧迫されて起こる病気です。親指から薬指にかけてのしびれや痛み、細かい動作のしづらさがみられ、夜間や朝方に悪化することがあります。進行すると親指の筋肉がやせて力が入りにくくなることもあります。診断は診察に加え、神経伝導検査やエコーで行います。治療は装具や痛み止め、注射などの保存療法が基本で、症状が強い場合は手術を検討します。適切な治療で多くは改善が期待できます。
母指CM関節症
母指CM関節症は、親指の付け根の関節がすり減って痛みが出る病気で、中高年の女性に多くみられます。物をつまむ・ひねる動作で痛みが強くなり、進行すると腫れや変形、力の入りにくさが出ます。診断は診察に加えレントゲンで関節の変化を確認します。治療は装具やテーピング、痛み止め、リハビリなどの保存療法が中心で、症状が強い場合は注射や手術を検討します。進行はゆっくりで、適切な対応により痛みの軽減が期待できます。
ばね指(弾発指)
ばね指は、指を曲げ伸ばしする腱が炎症で腫れ、引っかかることで起こる病気です。指の付け根の痛みや腫れ、曲げた指が伸びにくく、カクンと跳ねるように動くのが特徴です。朝に症状が強いこともあります。診断は診察が中心で、必要に応じてエコーで確認します。治療は安静や湿布、装具、ストレッチ、注射などの保存療法が基本で、多くは改善します。症状が続く場合は手術を行うこともあり、予後は良好です。