股関節の痛みを引き起こす主な疾患
変形性股関節症
変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減り関節に変形が生じる病気で、女性に多くみられます。立ち上がりや歩き始めに股関節や鼠径部の痛みが出て、進行すると動かしにくさや歩行のしづらさがみられます。診断は診察に加え、レントゲンで関節のすり減りや変形を確認します。治療は体重管理やリハビリ、痛み止めなどの保存療法が基本で、症状が強い場合は手術を検討します。進行はゆっくりですが、適切な治療で症状の軽減が期待できます。
単純性股関節炎
単純性股関節炎は、主に小児にみられる一時的な股関節の炎症で、股関節や太もも、膝の痛み、歩きにくさ(跛行)が主な症状です。発熱は軽度か伴わないことが多いです。診断は問診や診察に加え、レントゲンや超音波検査で他の病気(感染症や骨の異常)を除外して行います。治療は安静と痛み止め(消炎鎮痛薬)が中心で、多くは数日〜1週間程度で自然に改善します。再発することもありますが、長期的な後遺症を残すことはまれで、予後は良好です。